原発の再稼働なしで今夏は本当に乗り切れたのか

少し時期遅れですが、せっかく調べたので記録として残しておきます。

9月上旬に「パチンコ屋の倒産を応援するブログ」さんの記事を読んで
http://ttensan.exblog.jp/16734653/
再稼働なければ停電していた、と思い込んでいたのですが、

のちに、前議員さんとのやりとりの中で
政府が「今年は原発抜きで乗り切れた」と説明していることを知り
あらためて調べてみたものです。

まず9/14政府の発表。最大需要を記録した8月3日(金)について
http://www.kantei.go.jp/jp/headline/summer2012_denryoku.html
http://megalodon.jp/2012-0929-0826-34/www.kantei.go.jp/jp/headline/summer2012_denryoku.html
(民主党は官邸HPも消したり改竄したりする恐れがあるから魚拓を取っといた。)

ピーク時供給が2992万キロワット、原発の再稼働がない時は2775万キロワット
ピーク時需要は2682万キロワット

仮に大飯原発3、4号機の再稼働分(237万kW)がなかったとすると、関西電力管内の予備率は+2.7%となり、3%を下回る事態になっていました。


原発の再稼働がない時の供給力が、関電の発表と違っていますね。

まず、6月末に関電が発表していた数字。
http://www.kepco.co.jp/pressre/2012/__icsFiles/afieldfile/2012/06/29/0629_9j_01.pdf
(ここの10Pより抜粋)

8月の供給力2542万キロワット
内訳
原子力0
火力1472
一般水力203
太陽光0
揚水223
他社・融通644


こちらは7月末に関電の発表した数字。
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1207/31/news015.html
http://megalodon.jp/2012-1014-2111-32/www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1207/31/news015.html

8月の供給力2988万キロワット
内訳
原子力236
火力1472
一般水力203
太陽光0
揚水432
他社・融通644


供給力のアップのうち、原子力のほか
揚水が223→432(+209)となっています。
これは同記事の中にもあるように、
「原発の深夜電力が利用可能になったことによって揚水型水力発電所による供給力が209万kW増加した。」とあります。

これは原発再稼働により供給力が上がっているので、
当然ながらこの分も原発再稼働による上積みに含まれるべきはないでしょうか。
(再稼働しなければ、ない電力なんだから)

政府発表の2992-原子力236-揚水209=2547万キロワット。
こうすると関電発表の数字2542万キロワットに近くなり、最大需要を下回ります。

でも原発なしで足りたって、どういうことなんでしょう?

前議員さんが問い合わせてくださり、結果を教えてくださったのですが意味不明でした。
以下はその説明です。伝聞で裏取りしていない情報ですが、一応ご参考まで。

・揚水発電に関する部分は、混乱を避け分かりやすくするために発表していない
・8/3、209万キロワットの揚水発電の能力があったが実際には47万キロワットしか稼働させていない
・実際は予備率も実際は11%以上あり、原発再稼働の上乗せ47万キロワットがなくても停電なし
とのことでした。
赤字の部分は、「445万キロワットの原子力・揚水発電」かもしれません。

が、いずれにしても発表された数字では、原発なしで電力が足りたとの説明にはなっていません。
政府の発表では、私たちは事実を知ることができないということは分かりましたが。


今度は電力の綱渡り、冬の陣。
神奈川の寒さでは水道管の凍結などもないし
部屋の中で厚着すればエアコンなしでも乗り切れるけど…。

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この記事へのコメント

ケヶヶロロ口少佐
2012年10月21日 14:27
この件よく知らないのですが、調べている余裕がないので一般論からの想像を書きます。

一般的にいって、安定的にシステムを稼働させるには、多少は過剰な供給能力が必要になります。
システムの部分、部分でトラブルが発生しても、余剰の能力の部分が動くことで、表面上は全くトラブルがないかのように、全体は動くことができるようになります。
しかし、需要に対してぎりぎりの供給能力しか持たないシステムだと、一部がとまったら、即そのトラブルが表面化します。

だから、システムには余剰をもたせているはずで、少し足りないくらいなら、大抵は対応できるようになっているはずです。しかし、それで一応対応できていたとして、ちょっとでも問題が起きるとたちまちシステム全体の問題として表面化することになるような状態だから、内部の人たちにはものすごく大変な緊張状態を強いているはずです。

コンピュータの2000年問題ですが、大変なことになると大騒ぎになって、システム業界の人たちが必死で対応した結果、大きなトラブルがなく乗り切れたわけですが、マスコミなんかは大きなトラブルが表面化しなかったから、問題なんかなかったのに大騒ぎしていたと批判していました。

表面上何事もなかったように見えても、その裏にはぎりぎりの綱渡りがあったのかもしれません。日本人の職人・技術者たちは優秀で、まじめですから、本当に身を削る思いで一所懸命仕事をしているでしょう。そういった本当の事情が分からずに、素人のくせに適当なことをいっている人たちが、影響力をもった立場にいるのが間違っています。
専門家たちも何かあるのだとしたら、もっと声をだしていくべきでしょう。必死に仕事をしてその結果何事もなかったかのようになれば、それでかえって批判されるという理不尽さに黙って耐えている必要はないと思います。
no-minsu
2012年10月21日 19:21
丁寧なご説明ありがとうございます。
余剰の能力…なるほど、そうですよね。
裏で働いている方の必死の努力があったのは想像に難くありません。

今年の夏は
乗り切れたら→原発なくても乗り切れた、データにごまかしがあった
乗り切れなかったら→前から分かっていたのになぜ対処しなかった

と、どんな結果になっても電力会社が責められることが決まっていたように思います。

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